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災害時の調理はこれで決まり!カセットコンロ完全ガイド~アウトドア経験が活きる防災術~


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はじめに:キャンプ歴15年の筆者が伝える、身近な防災アイテムの真価

キャンプを始めて15年になる私が、最近特に感じているのは「アウトドアの知識や経験が、いかに防災に役立つか」ということです。山奥で突然の雨に見舞われた時、真っ暗闇の中で温かい食事を作った時、強風の中でも安定した火力を確保した時—これらの経験すべてが、災害時の備えに直結しているのです。

中でも、多くのご家庭にすでにあるであろう「カセットコンロ」は、防災における最強のアイテムの一つです。鍋料理で使うあの身近な道具が、実は災害時の生命線になり得るのです。私自身、キャンプでカセットコンロを使い続けてきた経験から、その防災における価値の高さを実感しています。

この記事では、15年間のアウトドア経験を踏まえ、なぜカセットコンロが防災に最適なのか、どう活用すべきかを具体的な体験談とともにお伝えします。災害はいつ起こるか分かりません—今すぐ始められる防災準備を、一緒に考えてみませんか?

インフラ停止の現実とカセットコンロの優位性

実際のライフライン復旧期間:想像以上の長期化

私がキャンプを通じて学んだ最も重要なことの一つは、「電気やガスがない生活の大変さ」です。キャンプでは2〜3日程度ですが、実際の災害では復旧期間は遥かに長期化します。

東京都の被害想定によれば、各ライフラインの復旧目標日数は、電気で6日、上水道で30日、ガス(都市ガス)で55日となっています。また、新潟中越地震におけるライフラインは、電気については1~2週間程度、LPガスについては2~3週間程度の期間でおおよそ復旧しているものの、都市ガスはさらに長期化する傾向があります。

つまり最大2ヶ月間、普通のガスコンロが使えない状況が続く可能性があるのです。この現実を前に、代替調理手段の確保は必須となります

キャンプ経験から見るカセットコンロの実力

15年のキャンプ経験の中で、私は様々な調理器具を試してきました。シングルバーナー、ツーバーナー、固形燃料、薪ストーブ—それぞれに特徴がありますが、総合的に最も使いやすく信頼できるのがカセットコンロでした。

特に印象的だったのは、ある年の秋キャンプでの出来事です。突然の強風でテント泊が困難になり、車中泊を余儀なくされました。その時、風に強いカセットコンロのおかげで、車外でも安定して調理ができ、温かい食事を確保できたのです。この経験から、災害時の屋外調理でも必ず役立つと確信しました。

カセットコンロ vs キャンプ用バーナー:防災観点での比較

アウトドア愛用者として、キャプテンスタッグのシングルバーナーも愛用していますが、防災という観点では明確にカセットコンロに軍配が上がります

燃料の入手性:カセットガス缶(CB缶)は、スーパーやコンビニでも購入可能。一方、シングルバーナー用のOD缶はアウトドア専門店でしか入手困難です。災害時の物流混乱を考えると、この差は決定的です。

安定性:キャンプではシングルバーナーの軽量性が魅力ですが、在宅避難では重量より安定性が重要。大きな鍋でも安心して調理できるカセットコンロの方が適しています。

コスト:カセットコンロは3,000〜8,000円、シングルバーナーは5,000〜15,000円程度。燃料費もCB缶の方が経済的です。

ガス缶備蓄の実践的な考え方

キャンプでの実体験から、1名から2名で、1日1本程度のカセットガスがあれば、カセットガスコンロを調理用に用いるには適当な量と実感しています。実際に私がソロキャンプで1泊する際も、朝夕の調理で1本弱を消費します。

家庭での備蓄では、1人1日1本を基準に、4人家族なら1週間分で28本、1ヶ月分で120本程度を目安とすることをお勧めします。これは一見多く感じますが、ローリングストック法で普段から使いながら備蓄すれば、決して無駄になりません。私の家でも常に20本程度をストックし、キャンプや家庭での鍋料理で消費しながら補充しています。

おすすめカセットコンロ:タフまるシリーズの実力検証

15年間の相棒:イワタニ「タフまる」との出会い

私がタフまると出会ったのは、キャンプ歴5年目の春でした。それまで使っていた一般的なカセットコンロが、強風のキャンプ場で度々火が消えてしまい、困り果てていた時のことです。キャンプ仲間の勧めでタフまるを購入したところ、その性能に驚愕しました。

風速10m/sでも安定燃焼という公称性能は決して誇張ではありません。実際に海沿いのキャンプ場で強風に見舞われた際も、タフまるは最後まで安定して燃焼を続けてくれました。この信頼性こそが、災害時に最も重要な要素だと確信しています。

過酷な環境での実証:防風性能の真価

特に印象的だったのは、台風接近中のキャンプでの体験です。夜間に接近してきた台風の強風でテントが飛ばされそうになる中、タフまるだけは車のそばで安定して動作し、温かいスープを作ることができました。この時、「これなら災害時の屋外調理でも大丈夫」という確信を得たのです。

一般的なカセットコンロでは、少しの風でも炎が揺らぎ、調理効率が大幅に落ちます。しかしタフまるは、ダブル風防構造により風の影響を最小限に抑えます。災害時の在宅避難では、換気の必要性やガス漏れ等の安全性を考慮して屋外での調理が推奨されますが、そんな状況でこそタフまるの真価が発揮されます。

コンパクト版「タフまるJr.」の使い分け

我が家では、通常のタフまるに加えて「タフまるJr.」も保有しています。Jr.を選んだのは、デイキャンプや車中泊での使いやすさからです。

Jr.の魅力は軽量コンパクト性です。防災コンテナを作成して収納する場合や、限られた収納スペースしかない場合には、Jr.の方が適しています。我が家では基本「タフまるは在宅用、Jr.は持ち出し用」という使い分けをしています。

通常のタフまると比べてかなりコンパクトになっていてタフまる用のオプションプレートは使えないため、タフまるJr.専用のプレートがオプションとして用意されています。

豊富な専用プレートで日常使いを促進

タフまるの素晴らしさは豊富な専用調理器具にもあります。我が家で愛用しているのは焼肉プレート、たこ焼きプレート、お好み焼きプレートです。これらを使った家族でのパーティーは、子供たちにとって楽しい思い出になると同時に、災害時の調理訓練にもなっています。

特に子供たちは、自分でたこ焼きを作る体験を通じて、カセットコンロの操作方法を自然に覚えました。災害時には大人だけでなく、子供も調理を手伝える状況が生まれるかもしれません。普段から家族全員が使い慣れておくことの重要性を実感しています。

絶対に守るべき安全上の注意点

15年のキャンプ経験の中で、ガス機器の事故も何度か耳にしました。そこで学んだ安全ルールは、災害時にはより一層重要になります。

屋外使用の徹底災害時は必ず屋外で使用してください。停電で換気扇が使えないことによる一酸化炭素中毒のリスク、ガス漏れへの引火リスク、火災リスクを避けるためです。

調理器具選択の注意ガス缶部分まで覆うような大型調理器具は絶対に使用しないでください。過去にキャンプ場で、大型鉄板の使用によりガス缶が過熱し、危険な事故になった事例を聞いたことがあります。

これらの注意点は、楽しいキャンプを安全に過ごすためのものですが、災害時にはより重要度が増します。命に関わることですので、必ず守ってください。

まとめ:今すぐ始める防災の第一歩

都会のバルコニーでカセットコンロを使う

15年のキャンプ経験を通じて学んだことは、「備えあれば憂いなし」の重要性です。キャンプ中の突然の悪天候、機材の故障、予期せぬトラブル—これらすべてが災害時の状況と重なります。そして、その度にカセットコンロが私を救ってくれました。

カセットコンロは単なる調理器具ではありません。長期化する可能性があるライフライン停止期間中、家族の食生活と心身の安定を支える重要なパートナーです。そして何より、災害時だけでなく日常生活も豊かにしてくれる優秀な投資なのです。

防災準備は「いつか」ではなく「今すぐ」始めるものです。まずはカセットコンロの購入から。そして家族でキャンプに出かけて、楽しみながら防災スキルを身につける。ベランダや庭へ出て調理体験してみる。そんな前向きな防災ライフを始めませんか?あなたの家族を守る備えは、もう準備できていますか?


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